yasudacloudの日記

札幌に住むソフトウェアエンジニア

2023年、Strapiを使った開発は増えているのか🤔

今年になってからStrapiの採用、需要が増えているのでは?と感じたので記事にまとめます。

2023年の話題

今年の一番大きい話題はStrapi Cloudの登場でしょうか。ローンチ間もなく評価し難いので内容はノーコメントですが、ホスティング必須だったのがSaaSの選択肢が増えたのは良いことだと思います。少し割高に感じるのはきっと円安のせいです😇

直近のアップデートではStrapiから別のStrapiにデータを転送できるData Transfer機能が追加されたり、プラグイン開発者向けにCLIの改善が行われたり、基本的な機能は大方実装されてきたのでユーティリティ機能を充実させようとしている感があります。これはプラグインをマーケットプレイス化したことでCMS本体とプラグインで実現すべき範囲が明確になったという背景があるかもしれません。

TypeScriptサポートのその後はそれほど何かが良くなったという実感はまだありません。controllerやserviceの実装はJSでもあまり不便に感じてないからかもしれませんね。

また、脆弱性についてたまに話題になることがありますが、セキュリティ面は真摯に向き合っているなという印象があります。Issuesやリリースコメントを見てそう感じました。

直近ではこの記事が話題です。

strapi.io

Release v4.13.1 · strapi/strapi · GitHub

身の回りの話

個人的に公開してるプラグイン(strapi-plugin-sso)が今年になってからIssuesやPR、スターがちらほら来るようになりました。中には海外の方が英語の質問とそれを翻訳したっぽい日本語をお問い合わせで送ってくださり、メールでやり取りがあったりしました。

このプラグインは管理画面のログインにGoogleアカウントやCognitoで入れるようにするもので、基本的に複数ユーザー(≒商用)で使われるような機能です。問い合わせでも「今うちのチームでは〜」といった言い回しの内容が多いので、その問い合わせが増えてきているということはStrapi利用が増えているといっても過言ではない気がします。

ここ数年Strapiを使ってきて、だいぶ知見が溜まってきました。中には仕様変更の連続でコンテンツタイプで賄えきれなくなり、結局自前でコードをがりがり書くことになったケースもあります。それでも認証周りやロール、RestAPI、各種プラグインといった便利機能を設定だけで実現できるケースにおいてはStrapiの生産性は高いと思います。

最後に

Strapiに限らずヘッドレスCMSの需要は今後も少しずつ増えていくと思っています。一方で、WordPressの直接的な代替にはならないとも個人的に思ってます。(ヘッドレスCMSやJamstack関連の記事や勉強会資料を見ると、よくWordPressがディスられてますが)

一つの課題として日本語情報少ない問題があるので、時間があれば非公式ドキュメントサイトを立ち上げたいのですが、、なかなか実現できず。

更新に少し間が空いてしまいましたが、またぼちぼち書いていきます٩( ᐛ )و